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時事ネタ

社会問題化するトラックドライバー不足の解消について考える

maruwakastory.com

今回は「社会問題化するトラックドライバー不足の解消について考える」と題してお話していこうと思います。

長らく運送業界に身をおいていた私からすれば、もう何年も前から問題になっていたのに
ほったらかしにしてたから当然だよな!!

というのが本音です!

運送事業者さんやトラックドライバーに興味のある若者にこの記事を読んでもらえるとうれしいです。

運送事業者さんには、「なるほど」

トラックドライバーに興味ある若者には
「これがリアルか!」

思ってもらえるとさらにうれしいです!!

一翻
一翻
私が見てきた「リアルな運送会社の人材不足問題」原因と対策を考えてみようと思います!

いきなりの結論から言いますと

主な原因

①給料が安い

②運転免許の細分化

③年功序列の社風

④社内研修(OJT)マニュアルがない

主な対策

①福利厚生を充実させる

②運転免許取得費用の援助

③公平な仕事配分

④新人教育マニュアルの確立

 

一翻
一翻

まだまだありますが主にこんな感じかなと。

あくまでも私個人的ですけど😑

それではひとつずつ確認していきましょう!!

原因① 給料が仕事量と合わない!!

いわゆる「きつい・きたない・くさい」わりに給料が高くないです。

手積み手降ろしの現場が1日に3回以上あったらもう相当きついと思います。

私の経験則から言わせてもらうと、生鮮野菜とか飲料水とかお米とか
続いたらヤバイですね!😭

逆にフォークリフトでの荷物の積み降ろしは一見ラクに思われがちですが、そうでもないです。

最初から荷物がパレット等に載った状態であっても走行中に荷崩れしないようにラップをグルグル巻いたり(結構目がまわる😵‍💫)

緩衝材をしっかりとあてたり。

フォークリフト積み降ろしはラク、手積み手降ろしはキツイと思っている人が多いと思います。

でも手積みにも良いところがあって荷台に自由に積んでいけるので、うまくなってくるとパレット積みに比べ荷崩れがなくなります。

ちなみに私はお菓子類(段ボールに入った)の手積みが好きでしたね!!

軽いし荷崩れの心配もほぼ無し👍

一翻
一翻
こうゆうことは意外に知らないのではないかなと思います。

これからトラックドライバーになろうと思う若者に伝えたくて経験談を語っちゃいました!

いずれも一長一短ですが共通してることは

きつい!!

という事。

がしかし、給料が比例してるとは到底言えません!

原因② 4トン車に普通免許では乗れなくなってしまった!

平成19年6月1日以前に普通免許を取得した人は、一般的な4トン車(車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満)を運転することができるのですが

段階を経て、令和4年9月現在で普通免許を取得する人は、上記の一般的な4トン車は運転できません!!

一翻
一翻
たしかに良く考えると、普通乗用車しか教習所で乗ったことのない人が4トン車を乗れてしまうというのはスゴイですよね

やはり4トン車の事故が多かったため、普通免許で4トン車乗れるってどうなの?という声があがったため改正に至ったようです。

改正前当時に普通免許が飽和状態になっていたから細分化することによって教習所が潤うようにしたいから、という話があるとかないとか🤔

年齢は関係なく、人と話すのが苦手な人っていますよね?

そういう人は絶対トラックドライバーになるべきですよ!!

まったく話さないわけではないけど、基本的にほとんど人と話さなくていいのがトラックドライバー!!

有名上場企業とかに苦労して就職したけど人間関係でうまくいかなくて体壊して退職なんてよく聞きますけど、それがないのがトラックドライバー!!

びっくりするほど、話は逸れてしまいましたが、普通免許・準中型免許・中型免許が創設されてから深刻なトラックドライバー不足に拍車がかかったのではないでしょうか?

原因③ ベテランドライバーが引退しない!

人生100年時代と言われてますが、65歳以上のドライバーが引退しないんですよ!

これは私が何回も経験している事なのですが

会社が10トン車と4トン車を所有していたとします。

人手不足の中で応募してきてくれた人が10トン車の乗務を希望しても、ベテラン勢が10トン車の席を譲らないんですよね!!

でどうなるかというと、10トン車が空くまで4トン車を乗ってもらうのですがなかなか空かず辞めていってしまうのです。

これ完全に経営ミスだと思うんですよ!

この場合、ベテランを4トン車に配置換えさせて新人を10トン車に乗せるべきなんですよ!

ベテランドライバーの給料は下がってしまいますが、どう考えてもあと数年で引退は間違いなしです。

会社的には、順調であれば十数年稼いでくれる人をとるべきなのではないでしょうか?

これの繰り返しで貴重な人財(あえて人材でなく)を、手放してしまっているのを何度も見てきました!!

でなぜ、こうなってしまうのかもだいたいどこも一緒で

ベテランドライバーの方が、経営者よりも優位な立場にいること

なぜかドライバーの方が強いんですよ、なぜか。

社長もしくは配車係がドライバーに物申せないのです!

だから、席を譲るように言えないんですよ!!

この逆転現象は何度も見てきましたが、おそらくこういう会社多いです。

原因④ 新人教育できる人がいない!

これに関しては、運送業界に限らない気がします。

先ほど少し話をしましたが、ドライバーになる人は話下手や、人見知りが多いんですよね!(私も含め)

だから新人教育なんて正直無理なんです!

とはいえ運転研修などは事務所側でできるのですが、現場に関しての教育はやはり現場の人にしてもらうのが効率的なのかなと。

ただそれをみなさんしてくれないんですよ!
できないのかもしれません!

ベテランドライバー世代は、「俺をみて学べ!!」的なスタイルが多い気がします。

すると新人さんはほったらかしにされてると思い、とても不安になってしまうんですよね。
当たり前ですよね。

で、なにか失敗するとグチグチ言ってくる!

そりゃ、失敗してきますよ
なにも教わってないんですから!!

そして短期間のうちに、退職と・・

一翻
一翻
また話がすごく逸れてしまうんですけど、定期購読している労働専門紙の中で㈱働きかた研究所代表の平田未緒さん
「パート活用法」という連載を読んだのですが、これ素晴らしい記事でしたよ👍

正社員とパートの立場は違いますけど、定着・成長をテーマにした記事でした!

対策① 自家用車の車検費用やロードサービス費用を負担する!!

これ、以前に勤めていた会社に直談判していい感触だったんですけど、棄却されました😔😔

こういう福利厚生というのが求人広告にあると応募ありそうな気がしませんか?

充実のロードサービスが年/4,000円で受けられる!

さっそくJAFに入会する

一翻
一翻
年会費も全然高くないですけど会社が負担してくれたらうれしいですよね!

ちなみに当然私はいつでもどこでもJAFさんに文字通りいつでもどこでもお世話に何回もなってます!

 

さらに自家用車の車検費用の一部でも負担する!、なんてあったらこれもまた応募がたくさんありそうですね!!

というか今のところ全部私の要望なんですけどね😅

一翻
一翻
値段調べて3割~5割くらい会社が出してくれたら我々万々歳ですよ!!と訴えたものの見事棄却!!

運送事業主の皆様!!

人件費を抑えたいのは基本だと思いますが、我ながらちょっと良いなと思うのですが
いかがでしょうか?😅

対策② 免許取得費用の負担

これに関してはもうすでに導入済みの会社が多いのではないでしょうか?

タクシー会社なんかはほとんどですよね!
バス会社もだんだんと増えてきましたね!

そんな中、貨物運送事業者は
あまり見ないような気がします。

タクシー・バスのように費用負担をする貨物運送事業者が増えてくると、トラックドライバーも増えてくるのではないでしょうか?

入社前に短期集中で取得してもらいます。

取得後入社する、というかたちを私が勤めている会社はとっています。

先日弊社ではこちらから探して入社予定のドライバーに合宿で短期集中で免許取得してきてもらいました!

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さらにこちらも日本全国から申し込みができ、温泉旅行を兼ねて運転免許を取得するのもよし友達と一緒に旅行気分で運転免許を取得しよう!!さっそく申し込む

ただ一つ注意しなければならないのは、事前にペナルティについては覚書などで約束を交わしておくこと。

でないと、後々トラブルに発展してしまう可能性があります。

免許費用を負担して、免許取得後すぐ退職されては元も子もないですからね!!

覚書のひな型は専門家の方に依頼して作成してもらうのがいいと思います。

対策③ 仕事配分は必ず公平にする

 

一翻
一翻

これに関しては、前述に話した通りなのですが、ベテラン勢には慣れている仕事を与え新人にはベテラン勢が嫌がる仕事を与えるのです。

この仕組みに新人が気づいてしまうと、辞めていってしまうという事が多いです

私は運送業界しか知らないのですが、どうなんでしょうか?

例えば
ある企業の営業部に新人が配属してきて、ベテランが嫌がる気難しいお得意様の担当にすることとかあるのでしょうか?

やはり易しいところから徐々に仕事を覚えていく、というのが良いのではないかと私は思うのですが。

教育ができない人ほど
「最近の若いモンは・・・」みたいに言って相手のせいにしている気がします。

対策④ 新人教育係を教育する

いちばん大切であり効果的だと思いますが、いちばん難しいことだとも思います

昨今は、ちょっときつく言ったらパワハラだとかただでさえ新人教育が難しくなってきている中、その教育係を教育することは超難題ですよね!!


そんな難題を解決できそうなのが、濱田秀彦さんの本なんです!

相変わらずわかりやすい内容の教育に関する本となっていますね。

数年前に読んだ「年上の部下」をもったら読む本という本を読んでファンになりました。

一翻
一翻
ちょうど題名どおりの立場になった私だったので、非常に参考になりました。

ぜひ事業主のみなさんに読んでいただき、まったなしのドライバー不足の運送業界の改善を目指していきましょう!!

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最後に トラックドライバーになりたい人へ

これまで私がお話した事はあくまで、私自身が経験してきた範囲内でのことです。

ですので、すべての運送会社がこうであるという事ではありませんので勘違いをしないようお願いいたします。

拘束時間が長いし体力勝負な業種であることは、間違いないと思ってもらって構いません!!

でも良いところ面白いところもありますよ!

ほとんどひとりだから気がラク!!

荷物を積む場所降ろす場所での一期一会!!

荷待ち等の空き時間に読書!!

上記は私が思う良いところ!!

特に目標もなく学校卒業して進路に悩んでいる人は、免許取ってドライバーをやってみるといいです!!

合宿免許を取ってレンタカーで練習して上手くなる今回は「合宿免許を取ってレンタカーで練習して上手くなる」と題して、お話していこうと思います。 先日、とあるニュースサイトの見出しを...

そこで自分がどういうことに向いているのか、気づくことがあると思います。

一人がいい、
力仕事無理、
朝起きれない

夜型だ、
運転好き、
体動かすのが好き、

人見知り、等々

最後まで読んでいただきありがとうございます。

運送業界はみなさんのことを待っています。

みんなで日本の物流を担う最高のドライバーを目指しましょう!

楽しいカーライフを送りましょう!!

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ごあいさつ
Nobuhiko
Nobuhiko
小心者の元プロドライバー
ドライバー歴20年超、運行管理歴10年超の私が自身の経験則から、運転に自信がない方に少しでも役立つ情報を提供し、楽しいカーライフを送ってほしいと思いブログ始めてみました。

事故を未然に防ぐ・ちょっとした運転のコツ・時事ネタを中心に記事を書いていきます。

宜しくお願い致します。
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